あるお稽古ごとの会で初めてあった人から「桃」の謂れの話が出た。「桃の実には人の魂を浄化する力がある…」ということで「古事記」にあるという。古事記の中での「桃」初出は「黄泉の国」へ行ってしまったイザナミをイザナギが迎えに行くが、つい後ろを振り返ったイザナギは妻の変わり果てた姿に恐怖を抱き逃げる途中、追ってくるイザナミに桃の実を投げつけ追い払った・・・というくだりで出てくる。そこから「桃」には邪鬼、悪鬼を払う力があると言われている…というのが通説。
桃パワーの話の当人に詳しく話を伺った。表に出ている「古事記」はただの物語と化して神話としてしか知られてはいないけれど本来の「古事記」には秘められた秘密が隠されている。それを明かそうというのが「古神道」。
・・・その方の話を伺っていると。「これは神道系のカルトなのかな?」という疑問がわいてきた。
以前キリスト教にはまったとき、「〇〇の証人」の信者の方と何回もあって話したことがあった。よくあるカルトのやり方と同じで「自分たちの聖書だけが本物」「他のクリスチャンは勉強していない」「私たちだけが真実を知っている」と信じ込まされている。聖書のこの部分を読みましたか?というと全く読んでいなかったり、偏った解釈をしていた。「他のクリスチャンは勉強していない」と教えられていたせいか、私の質問に答えられずあたふたと本を探しまくっていた姿が印象的だった。現在この「〇〇の証人」は他のクリスチャンと話してはいけないと教えられているとか・・・。(注:現在普通のクリスチャンが持っている聖書が正しいか・・・というと、これも後の研究が進んだり、ヘブライ語などで書かれたものからの翻訳が本当に正しいのか?など問題点はいくつもあるらしい。)
上記のような経験があったので、一瞬私の顔は引きつっていたに違いない。
ネット上だけで調べたことなので、確たることは言えないのだけれど、「古事記」には明らかに成立当時の支配者の影響があり、「神道」本来のものに当時大陸から渡ってきた仏教、儒教の影響がかなりはいっているそうで、江戸時代後期あたり(本居宣長が35年の月日をかけて「古事記」を読み下し、一般にひろがったころからかな?と思う)から本当の神道の姿を探ろうとした学者が多数いたそうだ。そうした神道の真髄をさぐる研究を「古神道」と言っているらしい。
心配したようなカルトではないようでホッとした。が興味がむくむくとわいてきた。
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