お茶のお稽古に行く。今日はお香のお稽古だったわ・・・。
以前茶道の師匠に言われたことがあった。「お稽古は漢字で書いてね。この漢字に意味があるのだから・・・・。」
今日届いた淡交会の会誌の巻頭で坐忘斎お家元の記事が載っていたので、忘れないようにここに書いておく。
『「稽古」という言葉、これは稽古照今(けいこしょうこん)、古(いにしえ)を稽(かんが)えて今に照らして活かすこと。「古」とは、自分が生まれるより以前の歴史のみならず、自分の生きてきた過去、ついこの間を振り返ることもそう。稽古即ち昨日を確認することを積み重ねれば、今日の成功に繋がる鍵に気づくことができる。…』
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「稽古」の語源は「古事記」にある。
「歩驟(ほしゅう)各々異に、文質同じからずと雖も、古を稽(いにしえをかんがえて)えてもって風ゆうをすでに頽れ(すたれ)たるに縄し(ただし)、今に照らしてもって典教を絶えんとするに補わずということ莫」し(なし)。」『古事記に親しむ』(佐久間靖之)
(訳)「天皇の政(まつりごと)には緩急の違いがあり、また華やかなものと質素なものがありましたが、歴代の天皇は、古を顧み、すでに衰えた道徳を正そうとされ、また、今を照らして、絶えようとする正しい規範と教えを補おうとされ、これらを厭うことはありませんでした。」『現代語古事記』(竹田恒泰)
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