海外へ・・・

 私は結婚してすぐ夫の転勤でシンガポールで2年暮らし、その後マレーシアのクアラルンプールで4年、日本に帰国後大阪に2年、東京に1年で、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに転勤。8年住んだ。もう日本で落ち着いて暮らしたいと思った。

 ところが・・・人生の節目節目で転勤をし、その都度新たな生活を切り開く暮らしというのは私にはあっていたようで、2000年頃からどうにも日本を出たくなった。

 日本語教師という仕事もキャリアを積んでいたので、JICAの日本語教師とシンガポール教育省の求人に応募してみた。シンガポール教育省に採用が決まりシンガポールへ。

 シンガポール教育省の仕事はストレスが多く、3年契約のところ2年で帰国。

 シンガポールでの仕事の経験から、日本に帰ったら日本文化の教材作成をしていこうと決めた。そのため、現在仕事をしているのか和のお稽古事をしているのかわからない状況になっている。日本の日本語学校では「日本事情」という授業はあるが、実際は何をやっていいのかわからない授業が多い。初級では日本の祝日だの行事だのを教え、日本家屋での生活の仕方を教えるのがせいぜいだ。言語の能力とターゲットランゲージの国の文化への探求心は比例するので、初級レベルの学習者には文化への興味はほぼない。特に現在日本語学校で学習している留学生は出稼ぎ目的だ。日本の文化がどうたら…といった所で時給の良いバイト、日本語がそれほどできなくてもいいバイトへの関心の方が格段に勝る。

 海外の日本語への興味は純粋に趣味であったり、日本への憧憬、文化への興味だ。せっかく作った文化の教材は日本ではお呼びがかからないが、海外では需要があるかもしれない。

N3レベルの日本語力があれば聞いてわかる内容にした。日本文化の話を聞きたいというリクエストがあれば、英語にも対応できるように準備している。茶道も教授できるレベルまでいっているので、もしかしたら、海外での方が需要があるかもしれない。

ネックとなるのは年齢。海外の日本語学校はどこも60~62歳までとなっている。日本国内では80歳過ぎても仕事をしている先輩方が多数いる。海外でもこれからそうなるだろう。これは自分で何とかするしかないかもしれない。

誰そ彼その2

茶道・香道・書・・・・などの勉強から得たもののメモ

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