青山にある根津美術館は茶道具の展示がよくあるので大好きな美術館の一つだ。その特徴を箇条書きにしてみる。
★実業家根津嘉一郎の収集品を収蔵・展示するために1941年(昭和16年)に開館した。
★美術館の敷地は江戸時代、河内国丹南藩藩主の高木家の下屋敷があったところで維新後、荒果てていたところを1906年(明治39年)に根津嘉一郎が取得して数年がかりで造園した。日本庭園には弘仁亭・無事庵、披錦斎・一樹庵、斑鳩庵・清渓亭、閑中庵・牛部屋の4つの茶室が点在している。
★収集品は主に日本・東洋の古美術。
★尾形光琳の「燕子花図屏風」(国宝)は毎年ゴールデンウィーク期間中に公開されている。
★3年かけて2009年新展示棟が竣工。新国立競技場を設計した隈研吾の設計。
★初代嘉一郎はコレクションを単に秘蔵するのではなく、「衆と共に楽しむ」ことを大事にし、自ら青山と号して茶の湯をたのしむなかで集めた茶の道具の数々のお披露目の茶会を開いていた。
最後の★の美術館オーナーの遺志を継いだのか根津美術館では茶道に習熟した人を対象とした会員制の『青山茶会』を運営している。「より一層、お茶や美術に対する造詣を深め、当館に親しみを持って頂くため」というのがコンセプトになっている。
その募集が1月にあったので説明会に行き、会員募集に応募してきた。その当選結果が今日届いた。年に4回日本庭園の茶室で開かれる茶会に参加でき、美術館所蔵のお道具を触れるのだ。2階展示室に季節ごとに設えられている茶室の道具はいつもガラスに囲まれ、近くで見ることはかなわない。それが、間近に見られる・・・・今からワクワクしてしまう。
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